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  • 2014.02.19 Wednesday
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推理ショートショート

 妻が愛でていた小鳥が死んだ。それからの妻の様体は、とても見ていられない。
私は造形家として、本物そっくりの小鳥の模型を作ってやることにした。
すぐに作ってやらねば意味がないのだろうが、私も凝り性だ。完成に三ヶ月を要した。
一切の妥協を許さなかったためか、それは以前飼っていたものとまるで見分けがつかない。

 妻に見せると、感謝はされたが、あまり喜びはしなかった。
完成のまさにその日、友人が同じ種類の小鳥を譲ってくれたというのだ。
妻の反応にはがっかりしたが、よしとした。私は私で、私の小鳥に愛着を持っていたのだ。
正方形の透明なケースに入れ、ガラス棚に飾った。これは誰にも譲らない。

 数日後、新聞社の男が、妻に贈った小鳥の様子を見に訪れた。
彼は妻の友人であり、私の作品の価値を知り収集するような男ではあるが、件のこともあり、私はあまり彼を好かない。
部屋に通すと、男はガラス棚の中を見て、顔を赤くした。
「なんと狭い所で飼っているのですか、まるで死んだように動かない。」

 妻から模型の話を聞いていないのだろうか。
なんにせよ、好かない者に大声をあげられることは、私が最も嫌うことだ。
この小鳥は初めからそうなのだ、と感情を抑えて言ってやると、あろうことか私を嘘つき呼ばわりし始めた。
続けて、ああ、こんな飼い方をされて可哀相だ、私がずっと飼っていれば自由に羽ばたけていたのに、などと言う。

私の気が短いことを知っているはずだ。もう黙ってはいられない。
「それならばこの小鳥はお前が飼えばよい。できるものなら自由に羽ばたかせてみろ。」
そう言って模型を突き出すようにくれてやり、そのまま男を追い出した。
その直後、奥の部屋から妻が本物の小鳥を持ってきたが、まったく、なんとタイミングの悪い男め。

今頃やつは家でどんな顔をしているのだろう、ぶはははは!







この話の驚くべき真実とは?ぜひ推理してみてください。
答えがわかったら答え合わせを。
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